2018年2月17日土曜日

第6回 相柔一体



 

このレベルになるとこれが剛法これが柔法と分けて考えるのではなく技のスピード、極め、冴え、間合いなどなどetc
素晴らしく本当に剛柔一体だと感動します。小生はまだまだこの半分のレベルにも達していません。恥ずかしい限り
です。ではまた~



少林寺拳法の技は剛法と柔法の二つに分けられます。剛法とは突き、蹴り、打ち、かわしなど
を言います。柔法とは守法、抜き、逆技などを言います。剛法と柔法はそれぞれの要素を発揮
しつつ、補足しあって更に効果を生む構成になっています。少林寺拳法の特徴は、剛と柔が一
体になった剛柔一体にあります。「柔能く剛を制す、剛能く柔を断つ」と言われますが少林寺
拳法は剛柔が一つになった理想的な武道だと思います。

まずは剛法の説明からしていきます。
仁王拳(28種) 上段攻防を主体とする法形
三合拳(9種) 中段攻防を主体とし、手で受け足で反撃する法形
天王拳(9種) 上段より始まる連攻防の基本形
白蓮拳(6種) 受け手が直ちに攻撃に用いられる二段用法を主体とする段攻防の基本形
地王拳(6種) 足よりはじまる連攻防の基本形
鶴立拳(5種) 脚の攻防を主体とし、片足立で膝受から蹴り返す波浪脚撃により成り立つ技法

次に柔法の説明です。
龍王拳(29種) 抜き手守法を主体とした柔法防技の基本
龍華拳(57種) 手、腕を捕られた時の逆技、投げ技
五花拳(26種) 剛柔一体の投げ技が主体
金剛拳(29種) 固め技や捕技
羅漢拳(46種) 襟、袖を捕られた時の逆技
羅漢圧法(44種)筋骨や急所等に対して、押圧する技

合計294種の技を6級~6段までに全て修得できるよう少林寺拳法では一段一段階段を上がるよう
に修行を積み重ねてゆく漸々修学という考えのもとに教育システムが組まれています。 小生の
現在の師匠である幼なじみの道院長は28歳で始めて6段になったのが50歳の時でしたので22年か
かっています。子供のころから運動神経だけは抜群でしたけれども20年以上はかかるんですね。
5段までは、がんばればなれる。 でも6段以上は神の世界だと言った人がいましたが、小生は実
感しています。

幼なじみは 身長160㎝、体重50㎏しかない、小柄なオッサンです。でも、きちんと修行を積むと
こんなオッサンでも人を簡単に投げ飛ばしてしまうことができるようになるんだということを目
の当たりにして少林寺拳法の教えは実戦的だったということを実感したことがあります。何年か
前の話になりますが、一緒に稽古している仲間に留学生のお世話をしている人がいて「日本の武
道を見てみたい」とお願いされた。と言って、バングラデシュから来たという若い男の人を連れ
て来ました。身長が180㎝くらいで、がっしりした体つきをしていて国では ボクシングをやって
いたと言っていました。見た目は大人と子供です。最初は稽古を見学していましたが、そのうち
「先生とスパーリングをしてみたい」と言い出してしまい、最初は断っていたのですが、友好の
ためならということで、急きょ、かるく?スパーリングをすることになりました。留学生は最初
は、かるくジャブを出していました。そして右ストレートを出した瞬間、彼は投げられていまし
た。あっという間の出来事でした。 あれは押閂投(オサエカンヌキナゲ)という特殊な投技で五花拳
の5段技でした。小生もあんなオッサンになりたいと思っています。

【下記小生作成】

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